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2011年6月21日 (火)

養殖ヒラメで食中毒 薄っぺら報道に苦言を呈す!

先週末からネットにUpされ出した、
『厚生労働省、養殖ヒラメと馬肉による食中毒の原因を認定し自治体に通知』の報道

福島原発事故の際の放射能報道と同様、薄っぺらなメディア報道が、どうにも気になります

特に、これ↓ 心無い記事内容に怒りさえ感じます
時事通信社 (2011/06/20-06:11)
ヒラメ、馬刺しで食中毒の恐れ=寄生虫を検出―厚労省
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011062000026

これを読んだ読者が、不安からこの記事をチェーンすることは容易に想像出来ます
限られた文字数だとしても、もう少し、工夫して書けるものだろうに
まったくもって困ったもんだ(ーー

まだ、日本経済新聞の記事の方が良い
是非、こちらを一読下さい
日本経済新聞 (2011/6/18 10:08)
ヒラメや馬刺しの寄生虫で食中毒 厚労省が原因特定
http://s.nikkei.com/iYcdue

さて、私の知る限り、原因(新種のクドア感染)が特定出来たのは、4月25日以前のこと
その事実は、厚生労働省の専門部会で報告されました

その時のニュースは、こちら↓
MSN産経ニュース (2011.4.25 20:24)
養殖ヒラメ・馬刺しでも食中毒? 厚労省部会で報告
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110425/bdy11042520240001-n1.htm

部会で報告された資料のURLを貼っておきます
42ページに及ぶ詳しい資料ですので是非確認あれ
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001ahy8-att/2r9852000001aib5.pdf

その後、検討した結果、6月に入り自治体へ通知し注意勧告した模様
厚生労働省からのレターを参照あれ

『生食用生鮮食品による病因物質不明有症事例についての提言』
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001fz6e-att/2r9852000001fzl8.pdf

『生食用生鮮食品による原因不明有症事例への対応について』
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001fz6e-att/2r9852000001fzlf.pdf

一部抜粋し簡単に纏めると次の通りです

◆平成21年6月から平成23年3月までに、厚生労働省が全国調査を実施したところ、同様の症状で報告された事例は198件であった。提供メニューのうち生食用鮮魚介類が含まれていた事例は178件(90%)あり、多い順にヒラメ135件(68%)、マグロ73件(37%)、エビ60件(30%)、タイ51件(25%)、カンパチ48件(24%)、イカ48件(24%)ほかと続いた。

◆ヒトにおいてクドア感染は下痢症状を引き起こす要因になっている可能性が強く示唆された。なお、症状が一過性かつ予後良好であることから、クドア胞子が長期に人体で留まる可能性は低いと考えられる。

◆これらの病原体のヒトの健康へのリスクとして、症状が一過性で自然寛解すること、これまでのところ重症化した症例は報告されていないこと、持続的に体内に留まる可能性は小さいこと、そしてこれらの食材からの発症のリスクとしては、供給量(※3)と発生件数を比較すると頻繁に発生するものとは考えられないことが これまでの知見として得られた。

◆正確な事実を伝えることによって、消費者には過度に神経質になることのないよう、また、関係業者には現実的な対応をとるよう問題点を理解してもらうことが重要である。

◆(※3)ヒラメの1年間の流通量について築地市場及び大阪市場の取扱量を基に試算すると2,400トン、取扱量に比較し有症苦情発生件数が少ないと言える。

とまあ、養殖ヒラメで原因不明の食アタリになる件数は他の魚に比べ多いということだが、マグロやエビやタイでも食アタリはするわけです

また、この調査報告の対象外とされている貝類ですが、御存じの通り貝類の生食による食アタリは非常に多いです

何れにせよ、現在知りえる情報からは、症状は軽症であり大騒ぎするような事ではないようですので、消費者の我々が取る対策としては、生牡蠣を食べる時のように、大切な用事のある前には刺身を控えるようにする程度で良いかと思います。

今回新たに発見された kudoa septempunctata、
以前から居たのか進化して新たに生まれたのか? 本当に媒介主はゴカイ類なのか? 何故食中毒を引き起こすのか? 感染ルートは何処か? 養殖場での検査方法は? 防止するための有効な対策方法は? ヒラメ以外への感染は無いのか?
まだまだ、これから確認しなければならないことが沢山あるようです
研究者に頑張ってもらい、一日でも早く食の安全確保をして貰いたいですね

そして、放射能報道同様、心無いメディアの報道から、風評被害にならない事を祈るばかり!

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