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2011年4月 7日 (木)

海流と福島原発からの汚染水・放射性物質の希釈

被災地茨城県の漁業に被害をもたらし、関東の漁業に風評被疑をもたらしかねない福島原発から放射性物質漏れ。

汚染水は、どこへ流れて行くのか?千葉、東京、神奈川、東海、関西への影響は?
不安になり気象庁の海流データを確認してみました。

<気象庁 - 日本近海 日別海流>
http://www.data.kishou.go.jp/db/kaikyo/daily/current_jp.html

黒潮が、千葉の犬吠崎を越えて北東へ流れ、いわき市の真沖(北緯36.5度・東経142度付近)で親潮とぶつかり、蛇行しながら東沖へ流れています。

福島原発は北緯37度25分17秒・東経141度02分01秒にあり、親潮域内に位置することは、以下の水温の状態からも確認出来ます。

2
茨城県水産試験場 NOAA衛星画像
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/nourin/suishi/musen/noaa/noaa.htm

海上保安庁のNOAA衛星による合成画像もビジュアル的に分り易いので、↓こちらも是非確認下さい
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/KAIYO/qboc/satellite/indexnoaa.html

見てお分りの通り、昨今の茨城沖は黒潮の影響が強く、暖水域になっています。潮流も茨城から福島へ北上する海流であることは見てとれます。
※ 黒潮と親潮は温度差があるため、簡単には混ざり合わない

気象庁の詳しい潮の流れでも、そのことを確認出来ます。
[<]ボタンを使い過去のデーターを確認あれ
http://www.data.kishou.go.jp/db/tokyo/daily/current_k.html

福島原発沿岸の潮は南へ下り、小名浜沖で暖流にぶつかり東沖へ流れます。一方、茨城沿岸を北上する潮は、寒流にぶつかり東へ向かいます。尚、親潮の影響を受け黒潮の本流に乗るのとは別に本流に沿って南下し、茨城県沖で時計周りに再び北上する渦を描く海流もあるようです。

これらのデーターから、汚染水は黒潮にブロックされ千葉県以南には流れ込まないようです。

また、汚染水の希釈は、汚染水の比重、潮流、原発からの距離で変わるものと考えられます。
冷却水は25日から真水に変わっており、海水がどの程度ブレンドされたは不明だが、汚染水は海水より軽いため、表層付近を潮に流され海水と混ざり希釈しながら流れて行くのは容易に想像出来ます。

これらの条件より、距離が離れれば離れる程、深ければ深い程希釈されると考えられます 。

現に、茨城の各漁協が4/1に採取し調査した魚の被ばく量は以下の通り
原典:<水産庁> http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/Q_A/kensa_kekka.html より抜粋
 ・イカナゴ(北茨城沖)   I-313:4080 Sc-134&137:447
 ・アナゴ(日立市沖)    I-313:31   Sc-134&137:ND
 ・ヒラメ(日立沖)      I-313:13   Sc-134&137:ND
 ・ヤリイカ(鹿嶋市沖)   I-313:13   Sc-134&137:ND
 ・マコガレイ(神栖市沖) I-313:3   Sc-134&137:ND
 ・ヒラメ(神栖市沖)    I-313:ND  Sc-134&137:ND

小名浜に最も近い北茨城の浅場の海面近くに生息していたイカナゴの被ばく量は多く、深場に生息するヤリイカの被ばく量は少ない、茨城の最南端神栖市沖のヒラメ(海底に生息)は、放射性物質は未検出ですね。
この数値からも、希釈は、比重、潮流、距離に関係することが理解出来るかと思います。

また、忘れてならないのが、福島原発から飛散した放射性物質。海面への降下や雨により陸上から川を経由し海へ流れ混むもの。これらも前述と同じく、比重、潮流、距離により希釈されると考えられます。

確かに茨城最北福島との県境付近のイカナゴの被ばく量は高いが、他の魚や千葉の魚は問題視する程の量とは思えません。また、1キロ分の魚を内臓から骨まで食べる方は居ないでしょうし。
中大型魚はエラや内臓と取り除いて調理をして食べるので、実際の実効線量は以下の考え方が成り立ちます。

実際の実効線量(mSv) = 実効線量係数(mSv/Bq)×放射性物質濃度(Bq/Kg)×調理による減少補正×摂取量減少補正

前回の記事にも書きましたが、やはり問題は海面近くに生息し回遊する小魚。潮に流されずに泳ぎ回りますし、他の魚の餌にもなりますので厄介です。

「風評被害排除通知」も大切とは思いますが、「感染状況を監視しながら調査する」だけのアクションは如何なものでしょうか?
国民の食の安全と安心を与えるアクション(例えば、他の魚の餌となる被ばく量の多い小魚を捕獲し処分するなどの対策、政治家自ら茨城や千葉産の魚を一人1キロ食べるとか #ちょっと脱線したか?^^;)を政府や専門家、各自治体が率先して講じて欲しいと願います。

追伸:
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C.S.C.ナオミ主催チキチキ仕立船with震災義援金チャリティオークション
本イベントの幹事を務めます。
皆さん、ご参加ご協力お願いします。

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