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2011年4月 5日 (火)

茨城県平潟漁協 コウナゴ(和名イカナゴ)から放射性ヨウ素4080ベクレル検出

福島原発に最も近い茨城県の北茨城市沖(福島原発より凡そ90km南)にて懸念していたことが起きてしまいました。(゜ロ゜;

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2011年4月4日20時37分  読売新聞
原典: http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110404-OYT1T00943.htm?from=navr より

 茨城県北茨城市の平潟漁協は4日、同市の長浜沖でとれたコウナゴから1キロ当たり4080ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されたと発表した。

(中略)

 コウナゴは1日に船びき網漁で捕獲された。1キロ当たり447ベクレルの放射性セシウムも検出されており、魚類の暫定規制値の500ベクレルに近い値だった。

(中略)

 茨城県沖のコウナゴ漁は震災で中断しており、同県産のコウナゴは現在、市場に出回っていないという。

 厚生労働省によると、魚類に関する放射性ヨウ素の規制値は、海水で拡散することや短期間で放射線が半減することなどから、危険性が低いとして定めていないという。

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毎日新聞 2011年4月4日 23時12分
原典: http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/radioactive/news/20110405k0000m040133000c.html

 厚生労働省は4日、茨城県北茨城市の平潟漁協が検査用に採取したコウナゴから、1キロ当たり4080ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと発表した。食品衛生法の暫定規制値は魚についての放射性ヨウ素の基準を設けておらず、厚労省は県に対し、このコウナゴの取り扱いを慎重にするよう求めた。同省は早急に基準値の検討に乗り出す方針。

 厚労省によると、このコウナゴは、出荷されていない。規制値は、放射性ヨウ素について飲料水や牛乳は1キロ当たり300ベクレル、野菜については2000ベクレルとしているが、魚は海水で薄まり蓄積されないとされ、基準がない。

(中略)

 平潟漁協の武子寛組合長は4日記者会見し、「暫定規制値がないので判断がしにくい」と戸惑いながらも、コウナゴについて「当分、漁も出荷もしない」ことを明らかにした。

 コウナゴは1日に小型船で北茨城市沖の水深11メートルで採取された。ほぼ同時期に採取したヤリイカとヒラメは放射性ヨウ素がいずれも13ベクレル、アナゴは31ベクレルと低かった。

(中略)

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前回報告した鹿島灘漁協の調査結果と同じく、海面近くを泳ぐ魚に被ばく量が多い傾向のようですね。

更に南へ70kmの大洗の検査結果と比べると、コウナゴ(和名イカナゴ)1kg当り
         Sc-137   I-131
-----------+--------+---------
北茨城沖     447    4080
大洗沖      66    未検査

距離が離れれば被ばく量は減る傾向だが、青物は回遊するので厄介です。

この新聞記事が示す問題は、
 ・福島原発からの汚染水・放射性物質漏れによる海産物の被ばく
 ・暫定規制値の正当性
 ・茨城県産の魚への風評被害

尚、暫定規制値に関する読売新聞と毎日新聞説明だが、私が確認した限り読売新聞の説明が正しいです。
『魚類に関する放射性ヨウ素の規制値は、海水で拡散することや短期間で放射線が半減することなどから、危険性が低いとして定めていない。』
毎日新聞の説明はスルーして下さい。

また、生物における放射性ヨウ素の実効半減期が短いのは正しいが、コウナゴ(和名イカナゴ)が汚染されていない海水に居ればの話であり、汚染されている海水の中に居れば蓄積される(もしくは半減期が鈍る)に決まっています。

原発事故で汚染水が海に流れ出す事態、魚に高濃度の放射性ヨウ素が検出されること、暫定規制値の基になった原子力安全委員会の専門家の頭に無かったことだろう。フォールアウト(放射性物質の降下)を前提に考えて魚に規制値を設けなかったと思われます。

是非とも、魚介類にも規制値を設け、検査を行い、食の安全を保証して欲しいと説に願います。
また、早急に、汚染濃度の高い海域を断定し、網を張るなどして、高い濃度の海に魚を回遊させない対策や、被ばくしている魚を捕獲し処分するなどの対策をしないと、コウナゴ(和名イカナゴ)を捕食する大きな魚へ悪影響が及ぶことが懸念されます...

<4/5 19:00 追記>
本日夕方 厚生省は魚の暫定規制値を2000Bq/kgと設定したとのこと。
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原典(厚生省): http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000017z1u.html

本日、原子力安全委員会の助言を踏まえた原子力災害対策本部の対応方針を受けて、魚介類中の放射性ヨウ素については、当分の間、
  (1)飲料水及び牛乳・乳製品以外の食品として暫定規制値が設定されている
    野菜類中の放射性ヨウ素と同一の暫定規制値である2,000Bq/Kgを準用する
 (2)これを超過する場合には、食品衛生法第6条第2号に該当するものとして食用に供しない
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取り敢えず、暫定規制値は設けてくれました。
また、規制値を上回った魚がまだ1検体であることや、コウナゴ漁が中止されていることより、政府はコウナゴ「現時点で出荷制限をしない」とのこと。

次は、感染防止対策を頼む!

追伸:
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C.S.C.ナオミ主催チキチキ仕立船with震災義援金チャリティオークション
本イベントの幹事を務めます。
皆さん、ご参加ご協力お願いします。

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